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ジョナサンへの手紙

皆様へ。

プレイバックシアターの創始者ジョナサン・フォックスは僕にとって、第一回カンボジア遠征の時からのよき理解者です。

彼に今回のカンボジアでの経験について手紙を書きました。

読み返してみて、内容を皆様にもシェアしたいと思いましたのでよろしければどうぞご覧くださいませ。

第5次カンボジア遠征は来年後半に予定しています。

事前に2回のチームビルド合宿を通じてオーシャンズプロジェクトの考え方をシェアし、プレイバックシアターやエンカウンターグループ、ダンスムーブメントなど人間の本質に接近する為のメソッドについてトレーニングをします。

関心のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

オーシャンズチームはカンボジアの人々を援助しに行くものではありません。

我々がそこで生きる為に向かいます。

実際のところ、緑豊かなカンボジアの田園地帯に入り、貧しくともシンプルに生きる人々とともに生活することで、自分自身の本質的なエネルギーに再び触れ、「援助」されるのは我々の方なのです。

ですので、深い敬意を持って、アンコールワットを生み出したクメール民族の精神を引き継ぐ人々の国に降り立つ事になります。

近い将来、皆様とカンボジアへの冒険の旅をご一緒できるご縁を心から楽しみにしています。


オーシャンズ・プロジェクト・ファシリテーター  橋本久仁彦





ジョナサンへ。

お元気でしょうか。

いつも我々のカンボジア遠征を応援してくださってありがとうございます。

お蔭様で10月11日、第4次オーシャンズ・カンボジアメンバー10名は無事帰国いたしました。


今回は、日本カンボジア友好学園(CAMBODIA-JAPAN Friendship Middle And High School)でプレイバックシアターや日本語を教えた後いつもとは違った特別な出来事がありました。


1975年から4年間続いたポルポト政権の恐怖政治を生き抜いた今年72歳のコンボーンさん(Mr.KONG VORN)が、もう2度とこのような事が起こらないようにという願いを込めて自分のふるさとであり、カンボジアで最も貧しい地区とされているベトナム国境近くのプレイベン州(Prey Veng Province)にこの学校を建てました。


運営の為の財源や良い教員の確保が大変なので、コンボーンさんは「朝起きてから夜ベッドに入るまで、学校のことを考え続けている」とおっしゃっています。


学校の人気は高く、30キロ四方の地域から通ってくる生徒がいるほどです。


11,2歳から17,8歳までの生徒は、現在800名ほどで、家族全員の期待を一身に背負って入学した為、誰もさびしくても途中で勉強を投げ出したりはしません。



夢をかなえてよい仕事に就き、家族に仕送りする為に懸命に勉強しています。


我々オーシャンズチーム(この遠征のためにトレーニングしてきたプレイバックシアターのチーム)も、彼らの夢や、家族への気持ち、生活の苦しさ、学校で学べたり、仲間と付き合える楽しさを演じてきました。


4回目の訪問となった今回は偶然カンボジアのお盆の時期と重なっていました。


この儀式的な時期には、カンボジアの人々はふるさとの村に帰って、お寺に食べ物を持って集まり、お坊さんたちとお経を唱和した後、先祖たちにお供えして供養するのです。


我々オーシャンズチームもコンボーンさんに招かれて、地平線まで緑の田んぼが広がり、ところどころにヤシの木が立っている雄大な景色の中、細いでこぼこ道を車でひた走り、奥地の村の石造りのお寺にぎっしり集まった、200名以上の地元の人々とともに座ってセレモニーを経験しました。


人々とともにお経を唱和し、線香を上げ、カンボジア式に3回お辞儀をして遠いご先祖様や亡くなった人々に、炊き上げたばかりの白米を捧げました。


我々にとっては初めて入ることのできた、最深部のカンボジアに生きる人々のセレモニーでした。


そんな折、コンボーンさんと授業の事を相談していた田中聡君(オーシャンズ・プロジェクトのパートナーでシアター・ザ・フェンスメンバー)が、話の流れで、コンボーンさんのポルポト時代の経験にも関心があることを伝えたところ、なんと、「行ってみよう」と言ってくださったのです。


今までは言葉では説明してくれても、実際に現場に行くような雰囲気ではありませんでした。カンボジア人の多くが語りたがらない非常に辛い経験だし、実際に危険でもあるからです。


しかし、コンボーンさんの我々への信頼の気持ちを強く感じたことと、カンボジアを本当に知る為には、この旅は避けて通れないと考えたオーシャンズチームの10人は、通訳をしてくれているこの学校の卒業生ラッタナ君(Mr.RATANA)とともに車(バン)に乗って出発したのです。


4時間ほどドライブしながら、当時、共同通信の現地通訳だったコンボーンさんが、ポルポト軍(Pol Pot)(クメール・ルージュ Kjmer Rouge) によって収監されていた場所を訪れました。
ここでは連日、「お前は字が読めるのだろう?」と尋問を受けましたがコンボーンさんは必死で字が読めない文盲の農民の振りをしました。


コンボーンさんは収容所の畑で強制労働をさせられながら、字が読める事がばれた人たちが近くの林へ連れて行かれてハンマーで殴り殺されて穴に放り込まれるのを何度も見ているからです。


それから我々はメコン川沿いに走り、プノンペンから着の身着のままで強制移動させられた後、家族と引き離された寺院や、殺される直前に裸で、後ろ手に縛られたまま逃走したキリングフィールドのすぐそばまで実際に赴き、現場に立ちながらコンボーンさんが、自らの体験を振り返るお手伝いをすることができました。


実際にその場所にいた1975年以降一度も訪れた事のない現場に、コンボーンさん自らが再び立ち、フラッシュバックするつらい感情に心身をさらし、逃走時に鉄砲で撃たれた太ももの傷や、兵士がナイフを2度首筋に突き立てて穴に放り込む様子まで事細かに表現してくださいました。


時に涙を流し、時に両手を合わせて拝みながら、我々10名の日本人のグループに、身振り手振りで直接体験を伝えてくださったのです。


現場は、カンボジア国内ではまだ表面に現れていないキリングフィールド(人々を殺害し複数の穴の中に埋めた場所)で、周辺には、ポルポト軍に協力した人々が住んでいる可能性があります。


そのため、人目につかないよう警戒しながらの旅となりました。


我々にとっては、非常に重い、多くの人々の魂を感じながらの厳しい旅となりました。


プレイバックシアターや夜遅くまでのメンバー同士の語り合いは、むしろ我々日本人がこのカンボジアでの特殊な体験の中に意識的に立ち続けるために大いに役立ちました。


なぜ、我々とともに現場に再び立つ危険を冒すのかという問いにコンボーンさんは「絆」と日本語で一言応答し、我々が帰国する日には、我々に両手を合わせながら(カンボジアの挨拶の形)微笑んで「安心しました。」と言ってくださいました。


この経験で、不思議な事に我々日本人メンバーの言動やプレイバックのアクティングは飛躍的に深く、本質的な力を持つようになり、それぞれの人生に反映し始めています。


トレーニングや教室の場とは違った次元での体験と学びであったのだと思います。


また、首都プノンペン(Phnom Penh)にあるトゥール・スレーン(クメール・ルージュが子供を含む約2万人の殺戮のために使った学校の校舎で、当時のままの姿で見学できるようになっており、処刑される直前の人々の顔写真が展示されている・Tuol SlengGenocide Museum)を訪れたときにも、今までになかったことがありました。


しばらく我々を見つめていたクメール人のおじいさんが声を掛けて来たのです。
なんと彼は、この虐殺の生き残りの7人のうちの一人でした。
彼が指差す展示場に掲げられた一枚の白黒の写真の中に、他の6人とともに立っている彼のやせ細った写真がありました。


彼はコンボーンさんと同じように、身振り手振りで、彼が閉じ込められていた、たたみ一畳ほどの狭いコンクリートブロックの仕切り部屋の中に入って、当時の模様を語ってくれました。


拷問のときに穴をあけられた足の親指の傷を示しながら、真剣な表情で語る痩せたおじいさんの姿を、我々はただ息を呑みながら見つめていたのでした。


過去3回のカンボジア遠征では、主として子供たちや、シェルターに避難した極貧の女性たちを訪ねて語り合い、プレイバックシアターを通じて深い感情に触れる交流を行ってきましたが、4回目にしてオーシャンズ・カンボジア・プロジェクトは新たな段階に入ったと言えます。


また、メンバー全員と僕自身の人生にとっても重要なターニング・ポイントとなりました。


今回の旅でもやはり我々は、人が生きていく真剣さや、深くコミットしあった時に互いに感じることのできる信頼の気持ちや絆の感覚を実感することができました。
遠征を実施して本当に良かったと思います。
 

僕はジョナサンが暖かいまなざしでいつも見守って下さっている事を感じています。


オーシャンズチーム全員を代表して、今回の遠征のご報告とともに感謝の気持ちをお伝えしたいと思いました。


今後ともよろしくお願いいたします。


    オーシャンズ・カンボジア・ファシリテーター   橋本 久仁彦
 


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第58回ビヨンド・ザ・フェンス&お寺de踊る@楷定寺のお知らせ


皆様へ。

芸術の秋となりました。

シアター・ザ・フェンスメンバーによる
連続即興パフォーマンスのご案内です。

①今週29日金曜日19時15分より
第58回ビヨンド・ザ・フェンス
*プレイバックシアター定期公演*

②あくる30日土曜日日没時(午後5時頃)
「お寺」de「踊る」 むっちゃん×あんちゃん

ビヨンド・ザ・フェンス
会場 フェンススタジオ(大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線
「大阪ドーム前千代崎」駅②番出口左すぐの信号を
左へ50メートル西中学校真向かい喫茶リエ隣)徒歩2分。
阪神なんば線ドーム前駅2番出口を出てすぐ左の車道を左へ。
ローソンを過ぎると上記地下鉄2番出口(徒歩3分)

 参加費 千円。

参加される方は、折り返しメールでお知らせくださいませ。
飛び入りでのご来場もOKです。
    e-mail ptproduce@bca.bai.ne.jp
Tel. 090-6066-7782     はしもとくにひこ

  
★「お寺」de「踊る」 むっちゃん×あんちゃん★

■ Date  2010年10月30日(土)
■ Time 午後5時頃 (日没時)上演
■ Place 浄土真宗本願寺派 楷定寺
■ Admission fee  1,000円 
■ Dance 岡山睦美  Music 藤岡延樹

 近年、お寺で様々な催しものが行われる風潮もありますが、これは何のため、誰のためというものでなく、そこに居合わせる私たちのために、そして存在そのものに捧げるものです。この企画に相応しいご縁のある方が、当日その場を荘厳してくださるでしょう。

 浄土真宗では昔から、仏さまのお心を説き聞かせてくださる方の働きを「お取り次ぎ」と言い習わしてきましたが、そのような意味での「媒体としての身体」というものを目撃する絶好の機会かもしれません。みなさんとご一緒できることを楽しみにしています。(藤岡延樹・あんちゃん)


【お問い合わせ・お申込みはこちら】
http://enju.xxxxxxxx.jp/kkg.html


お待ちしています!


藤岡延樹(あんちゃん)
enju.xxxxxxxx@gmail.com




プレイバックシアタープロデュース
 ptproduce@bca.bai.ne.jp
http://kunis.blog50.fc2.com/
http://ptproduce.com/
 
   橋本 久仁彦

第8回福岡プレイバックシアターin基山のお誘い

皆様へ。

以下のように、深秋の11月、福岡プレイバックシアター主催のプレイバックシアター・ワークショップを開催いたします。

僕にとってはご縁の深い仲間が活動している拠点が九州に二つあります。

一つは佐賀市のプレイバックシアター(「のびのびハート」の裕ちゃん)

もう一つが以下の福岡プレイバックシアターです。

現在、調浄信氏、松尾敏史氏、土本佳奈氏の3氏が中心となってエネルギーを注いでいます。

会場は調氏のお寺の敷地内にあります。

僕は、九州の人たちはほんとに人間が好きな人が多いなあと感じています。

僕のふるさと大阪の人たちはオープンで気さくな人が多いと感じますが、九州は、見た目はシャイでも、あったかい、大きな人が多いような気がします。

なので今回も大いに楽しみです。

よろしければぜひご参集くださいませ。

お目にかかれますご縁を一同楽しみにしています。

                   橋本久仁彦

以下ご案内・・・

金木犀の薫り漂うこの頃です。お元気ですか。
大阪より橋本さんをお呼びして、プレイバックシアターのワークショップを開催します。
基山での開催は久しぶりです。
是非おいでください。焚き火も待っています。
ワークショップの流れはあるかと思いますが、途中(部分)参加も可能です。

--------------------
日時:平成22年11/20(土)13:30~11/21(日)16:00
洗心寮 研修センター (佐賀県三養基郡基山町宮浦822)
※JR基山駅より車で5分(送迎有)
参加費  18,000円(研修費、宿泊費)※夕食、懇親会、お風呂は別途必要

■お問い合わせ・申込み先

    松尾敏史 maccha7777777@yahoo.co.jp

申込み方法 

①11 /12(金)までに、氏名、年齢、性別、住所、電話番号、参加動機をご連絡下さい。

②申し込み金1万円を郵便振替口座 『普通 (記号:17780-2 番号2830211)
シラベ キヨノブ』 へお振込み下さい。申込み完了です。
*申込金は原則としてお返しできませんので、
不参加の場合はどなたかに権利をお譲りください。
③受付後、参加資料をお送りします。



穂高養生園エンカウンターグループ最終のご案内



皆様へ。

表記のワークショップはお蔭様で成立いたしました。

若干の残席に参加可能ですので、
最終のご案内を差し上げます。

お気持ちのある方はどうぞご参加くださいませ。

深秋の穂高養生園は、心身をいやし、未来を見つめる
リトリートとして、最高水準の磁場を備えていると思います。

             橋本久仁彦



穂高養生園で非構成的エンカウンターグループ・七泊八日
 2010年11月6日(土)~13日(土)
 http://www.livingworld.net/hodaka1011/

11月・非構成的エンカウンターグループ8DAYS@穂高養生園


皆様へ。

いよいよ、もはや恒例となった11月・穂高養生園での
非構成的エンカウンター・グループの告知が始まりました。
http://www.livingworld.net/hodaka1011/ 

西村佳哲氏とのご縁から始まった1週間ベースの
エンカウンターグループ。

僕にとっては、時間をたっぷりとって、
ただ人と座るこのグループだけで十分魂が満たされます。

何も目的を持ち込まず、縁ある人々とそこにいる、
その事実がもたらす幸せは何物にも換えがたいです。

よろしければ2010年の晩秋を、穂高でご一緒いたしましょう。

                  橋本久仁彦



 日時 :2010年11月6日(土)~13日(土)
     集合 11/6(土)15:00 現地集合
     解散 11/13(土)13:00頃
 ファシリテータ:橋本久仁彦
 Co-ファシリテータ:西村佳哲(予定)
 場所 :穂高養生園・森の家/長野県 穂高
 参加費:56,000円
 宿泊費:10,000円×7泊(食費含む)
 定員 :10~13名



(9/8)

第4次オーシャンズ・カンボジア遠征チーム帰国のご報告。


皆様へ。

お蔭様で第4次オーシャンズ・カンボジアメンバー10名は
昨日、無事帰国いたしました。


今回は、当時、共同通信の現地通訳だったコンボーン氏とともに、
氏がポルポト軍(クメール・ルージュ)によって収監されていた場所や、家族と引き離された寺院、殺される直前に逃走したキリングフィールドのすぐそばまで実際に赴き、現場に立ちながら氏自らの体験を振り返るお手伝いをすることができました。


実際にその場所にいた1975年以降一度も訪れた事のない現場に、氏自らが再び立ち、フラッシュバックするつらい感情に心身をさらしながら我々10名の日本人のグループに、直接体験を伝えてくださったのです。


現場は、カンボジア国内ではまだ表面に現れていないキリングフィールド(人々を殺害し複数の穴の中に埋めた場所)で、周辺には、ポルポト軍に協力した人々が住んでいる可能性があります。


そのため、人目につかないよう警戒しながらの旅となりました。


我々にとっては、非常に重い、多くの人々の魂を感じながらの厳しい旅となりました。


エンカウンターグループやプレイバックシアター、ファミリーコンステレーションなど、我々が携帯して行った精神的ツール(グループメソッド)は、むしろ我々日本人がこのカンボジアでの特殊な体験の中に意識的に立ち続けるために大いに役立ちました。


なぜ、我々とともに現場に再び立つ危険を冒すのかという問いに氏は「絆」と日本語で一言応答し、我々が帰国する日には、我々に両手を合わせながら(カンボジアの挨拶の形)微笑んで「安心しました。」と言ってくださいました。


この経験で、不思議な事に我々日本人メンバーの言動やアクティングは飛躍的に深く、本質的な力を持つようになり、それぞれの人生に反映し始めています。


トレーニングや教室の場とは違った次元での体験と学びであったのだと思います。


4回目にしてオーシャンズ・カンボジア・プロジェクトは新たな段階に入ったと言えます。
また、メンバー全員と僕自身の人生にとっても重要なターニング・ポイントとなりました。


また場を改めて、ご報告させていただきたいと思います。

皆様には暖かいまなざしで見守っていただき誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

      オーシャンズ・カンボジア・ファシリテーター   橋本 久仁彦
                       

ファミリー・コンステレーションの視界「セラピストの在り方」クラスご案内

~ 構成的ファシリテーター(セラピスト)の在り方探求 ~
【ファミリー・コンステレーションの視界】


2010年10月31日(日)@フェンススタジオで毎月1回始まります。


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案 内
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日頃、会社の会議やワークショップをリードするファシリテーターとして、パーソンセンタード(来談者中心)な在り方と、ファシリテーターセンタードな在り方のギャップに、私は悩むことがあります。


通常、会社運営やプロジェクトの進行、などのミーティングのほとんどは何かの課題・問題を解決するためになされます。


つまり、目的や目標、方向性があります。


そこで必要とされるのは、現状の問題を上手に引き出し、整理をし、よりよい方向へ現状を改善し、導いてくれるファシリテーターの存在です。


一方で、パーソン・センタード・アプローチ(非構成的アプローチ)では、予め設定された場の目的があるのではなく、その場にいるメンバーによって場が構成されていきます。


このやり方は、メンバー1人1人の気持ちや、居所、考え方などが明確になり、メンバー同士の関係性づくり、深い交流には役立ちます。


しかし、いち早く問題を解決し目標の達成を目的とする、運営サイドからするとおもうような方向性への導きにはなりません。




さてこの場合、どちらかをあきらめて(捨てて)、どちらかを選択すべきなのでしょうか。それともどちらも実現可能なファシリテーターの態度があるのでしょうか。




私らしく、あなたらしく、人間尊重、夢へ向かって、自己実現、という言葉がほんとうに実現する場、組織は存在するのでしょうか。
そもそもこの問い自体が間違いで、「私」や「あなた」や「夢」「自己」という概念の再構築が必要なのでしょうか。


今回、場のリードを担当していただく橋本久仁彦氏は、問題解決を指向しない、非構成的エンカウンターグループのファシリテーターでありながら、個人の切迫した問題を解決に導くセラピストとしての一面も持っています。
一見対立しているようにみえるそれらの側面は、彼の内側ではどのように影響し合い、統合されているのでしょうか。


今回は橋本久仁彦氏のセラピスト(構成的に問題解決へ導く)としての側面からファシリテーターの在り方に迫ってみたいとおもいます。参加者同士のグループ観、人間観について探求し合う場になればと願っています。


では、橋本久仁彦氏からのご挨拶をどうぞ。




               フェンスワークス   田中聡




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


今回、フェンスワークスの田中聡氏から、
僕が臨床場面で用いるセラピー技法のうち
セラピストセンタード(場へのセラピストの支配力が強い)
アプローチの一つであるシステミック(ファミリー)コンステレーションを用いてまずその効果を示すこと、


さらにエンカウンターグループに見られる
非構成的なファシリテーション(グループの進め方)と比較して
探求できる場を作ってほしい、との依頼を受けました。




クライエントの内発的な動きを徹底的に尊重する、
カウンセリングやエンカウンターグループ
(パーソン・センタード・アプローチと呼ばれています)と
システミック(ファミリー)・コンステレーションとの大きな違いは、




コンステレーションには、セラピストが既に用意している明確な
診断基準と方法があるということです。




コンステレーションとは「星座」という意味ですが、
ひとたびクライエントとこの技法を使うという治療的合意が
成立した場合、必ず使う方法があり、
それが星座に似ているので名づけられた名前です。




その方法とは、「代理人」の使用です。
グループで行われるコンステレーションでは、その参加者を使って、
クライエントの家族の代理として、場に立てます。




個人面接では、他に参加者がいないので、人形や紙を使って、
やはり代理人として場に配置します。




配置したコンステレーション(置かれた位置関係)を見て
セラピストが既に学んでいる知識(診断体系)に基づいて
「働きかけ」を行います。




その「働きかけ」には、セラピストの直感や経験が加味されるので
それぞれのセラピストによって違いがありますが、
診断して問題を特定するための代理人の使い方と
診断基準、解決仮説はあらかじめ知識として身につけています。




このように代理人を用いた診断と問題解決への手順が
毎回パターンとして同じように現れることが
コンステレーションワークの特徴となっています。




エンカウンターグループは、円になって座るだけで始まり、
ファシリテーターが解決しなければならない問題や
そのために用意した方法がありません。




あとは参加者同士の真剣なやり取りが
グループの方向を決めていきます。
参加者はグループの内容やセッション時間の設定さえも
自分たちで決める自由を保障されています。




対してコンステレーションでは、その方法も、
誰をクライエントとして選ぶかも、セッションの開始や終了時間も、
何を問題の原因として特定するのかも、セラピストが判定します。




クライエントと契約し、問題解決に向かって代理人を
動かしているのはセラピストだからです。




もし、代理人の動きについていくだけで問題が解決する、とか
代理人の感覚の方がセラピストより権威を持つと
考えているコンステレーションワーカー(セラピスト)がいるならば
僕は反対する立場をとります。




それではコックリさんと大して変わらなくなり、
社会的な信頼は得られないと思います。




代理人の動きによって、問題が明らかになり、感動的な解決に至る
場面をみると、不思議なことが起こっているように見え、驚きもしますが実際はセラピストは代理人の動きについての基本的な判断基準をあらかじめ持っているのです。


つまり、インタビュー(問診)→働きかけ(治療的関わり)→解決という流れを毎回定型的に生み出す為には、
明確な治療体系と、判断の枠組みが必要であるということです。



また、このコンステレーションという治療を目的とした技法においてはセラピストとの契約に基づいて、クライエントはそれまで家族にさえ言ったことがないようなプライバシーについての質問を受け、答えなければなりません。



クライエントは、心理的にも社会的にも大変傷つきやすい状況下に置かれると言えます。



ですので、ファシリテーター(セラピスト)は、コンステレーションの場における道義的な厳しい責任を引き受ける必要があり、そのために治療者としての専門的役割を自覚し、場や参加者に対して必要な権威を持つべきであると考えます。




代理人が治療するのではなく、セラピストが治療するのです。




でなければ科学的なセラピーとしては成立せず、
高い治療契約料金を支払うに値しないと思います。




では、エンカウンターグループに支払う対価は
いったい何に対してでしょうか。




エンカウンターグループのファシリテーターが
パーソン・センタード・アプローチが成立するための
3つの態度を身につけると、
非構成的なプロセスに果敢にとどまることができるように
なります。




その結果、
参加者自身やグループ全体に起こるプロセスを
加工せずにありのまま見届けることが可能になり、
ある根本的な法則を発見、目撃するにいたります。




それは、人は何もしなくても、
変わっていくということです。




この発見によってセラピストが技法を離れるとき、
パーソン・センタード・アプローチが成立してきます。




多くの方々にとってこれは少々マニアックな話題ですね。
この続きはクラスが始まってから、関心がある方と共に
考えて行きたいと思います。




さて、上記の僕の見解から、
今回のグループでコンステレーションを行う場合は、
セラピストとしての僕の視点を重視します。




働きかける責任があるのは、
セラピストとしての役割を契約した僕であり、
「働きかけを受ける」という言葉が示すとおり、
クライエントは受動的な位置に置かれます。




また、僕のセラピストとしての目的は、クライエントの問題の解決、もしくは解決への示唆を行うことであって、
そのために必要だと僕が認めた場合にのみ、代理人が感じ取っているエネルギーに働きかけます。




「代理人」自身が愛されたり、敬意を示されたりして満足を求めることには関心がありません。




現在の僕には、それは他人(クライエント)の家族に属するエネルギーを搾取し、寄生する行為であるように見えているからです。



この観察は同時にセラピストとしての僕に対しても
向けられることになります。




この点について厳密であることが僕のコンステレーションワークの特徴のひとつとなります。




そしてこの厳密さが、セラピスト・センタード・アプローチとクライエント(パーソン)・センタード・アプローチ双方のファシリテーターが効果的に働いている時に存在している共通の要素であると思います。




すなわち、これは技法の問題ではなく、ファシリテーターの視力(もしくは態度)の問題であるということです。




自分が今、クライエントや参加者に対して何をしていて、
本当のところ、何を得ようとしているのか、
その場(グループ)に必要な役割を担って職務を果たしているのか、あるいは役割に同一化して自他の区別がつかないまま、寄生しているのか。




これらの視点を参加者に伝え、合意を形成した上で、
僕に見えているコンステレーションというワークの魅力を
お伝えしていきたいと思います。




そして、質疑を行い、ファシリテーターの本質について、
学び合う場を作っていきましょう。




                 PTプロデュース  橋本久仁彦


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


(*なお、差し迫った個人的な問題への働きかけを希望される方は、
事前に事務局までお知らせください。)


橋本久仁彦氏の仕事については以下URLよりどうぞ。
http://ptproduce.com/works.html




---------------------------------------
日  時
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全10回いずれも日曜日
午前10時~17時30分まで


第 1 回 2010年10月31日
第 2 回 2010年11月28日
第 3 回 2010年12月26日
第 4 回 2010年 1月16日
第 5 回 2011年 2月 6日
第 6 回 2011年 3月27日
第 7 回 2011年 4月10日
第 8 回 2011年 5月 8日
第 9 回  2011年 6月12日
第10 回 2011年 7月10日


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参加費
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■全10回通し参加 
12万円
■各回単発参加
1万5千円


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場 所
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フェンススタジオ@大阪 ( http://ptproduce.com/access.html )


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講  師
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橋本久仁彦(PTProduce http://ptproduce.com )


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申込み
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事務局 フェンスワークス
fencworks2010@gmail.com (担当 橋本 仁美)


申込みの際は、お名前、緊急の連絡先(携帯電話)も合わせてご記入ください。




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fence works フェンスワークス


〒550-0023
大阪市西区千代崎2丁目2-13
TEL・FAX:06-6568-9700
e-mail:fenceworks2010@gmail.com
Blog :http://fence-works.blogspot.com/

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